自分史上最高に幸福を感じた瞬間
私が一番幸福を感じたのは、
初めて生で北山くんに会ったあの日の帰り道だった。
横浜アリーナの舞台上に笑顔の北山くんがいた。
笑顔で踊って歌って。笑顔でメンバーとしゃべって。
本当に北山くんがいる。すごい。いる。ひたすら心の中でそう繰り返してた。
たまたまファンクラブに入ったタイミングがライブ申し込みの直後だった私は、その年のライブには参加できずにいた。その時はTwitterでチケットを探すとか、友達を通じてライブチケットを融通してもらうとか、そんな世界があるなんて梅雨知らず。ライブグッズだけ購入していそいそと帰った。あの大きなドームの中に彼らがいるんだなぁってどこか他人事だった。
だから、彼らに会える日がやっときたその日は興奮と緊張でいっぱいだった。やっと、会える。
初めての道のりは今でも鮮明に覚えている。イベントが始まってからは、横浜アリーナの近くも遠くもない席から、ドキドキしながら双眼鏡越しにじっと彼らを見つめて、幸せを噛み締めてた。
その中でとにかく覚えているのは北山くんの笑顔。そして、帰り道にとんでもない幸福感を感じたことだった。
なんと言ったらいいのだろう、ふわふわしてどこかに飛んでいけそうで、心の中いーーっぱいにあったかいもので満たされているみたいな感覚。
こんな感情が私の中にあったんだ!?と驚くとともに、アイドルって人にこんなに幸福感を与えられる存在なんだ、尊いなーーとさらに沼にはまっていった。
後にも先にも、あんなに幸福に包まれたことはない。北山くんに初めて会ったあの日だけだった。
これは、誰にも話したことはなかったのだけれど、みんなこんな感覚になったことはあるのだろうか?あの時の幸福感は今も私を支えてくれてる気がする。生きるって辛いこととか苦しいこととかたくさんあるけど、それ以上に幸せとか暖かさを感じることがたくさんあるって北山くんが教えてくれた。
やっぱりアイドルって尊い。